フランスのテレビ局・カナルプリュススポール・アフリークで解説者を務めるパトリック・エムボマ(49歳)は、リーガ・エスパニョーラの試合を毎週かかさず見ている。9月13日の第1節、久保建英が後半32分から出場を果たしたビジャレアル対ウエスカ戦もエムボマが解説を担当した。 ガンバ大阪をはじめ東京ヴェルディ、ヴィッセル神戸でJリーグのキャリアを重ねた日本をよく知るエムボマが、久保の現状と可能性を語った。 ◆◆◆ 「最高レベルで成功できる資質」をすでに備えている まず素晴らしい才能であるのは間違いない。ドリブル、シュートの能力、プレーの視野……。久保は本物のフットボーラーの資質をすべて持っている。19歳という年齢で彼はすでに成熟している。日本人としては驚くべきことだ。 というのも日本の若者たちは、規則や規範に従うようにという教育を、徹底的に受けているからだ。その道筋から外れたときに、中田英寿や中村俊