今からちょうど100年前、英国で発行された『AUTOCAR』誌の1924年4月18日号はごく平和な内容だった。 【写真】ミニの「高級版」! 英ウーズレーが生んだ4ドア・セダン【ウーズレー・ホーネット】 (38枚) 表紙にはウーズレーの新型ツーリングカー「フォーティーン」を宣伝するカラフルな絵。巻頭では、イースター休暇中の交通渋滞に十分注意するよう呼びかける記事が掲載されている。試乗レビューはヴォグゾールの新型4気筒セダン。メイン特集は、ウェンブリーに新設された巨大スタジアムで開催される大英帝国展のプレビューだ。 そしてニュース欄では、目に見えない殺人光線(Death ray)の発明について取り上げている。……ちょっと待った。殺人光線? 「目に見える手段なしに内燃機関を停止させることは、1人の英国の電気技師が成し遂げた不気味な偉業である」と当時のAUTOCARは報じた。 「この驚くべき現象は