スラップ奏法の創始者とも言われ、60年代より活躍を続けるファンク・レジェンド、ラリー・グラハム。そんな彼が自身のグラハム・セントラル・ステーションとともに8月に来日、【SUMMER SONIC】とビルボードライブでの単独公演に出演する。 そんなラリー・グラハムは、今年4月にこの世を去ったプリンスとの深い親交でも知られる。ラリーの来日公演を記念し、偉大なるファンク・レジェンド同士の関係性や交流について、ライターの内本順一氏の文章で振り返る。 TOP Photo: Bob Berg / Getty Images 師としてのラリー・グラハム ▲『レイヴ・アン2・ザ・ジョイ ・ファンタスティック』 「もっとも影響を受けたミュージシャンは?」と、僕がNYのホテルでプリンスに対面してそう訊いたのは、1999年9月のこと。クライブ・デイヴィス率いるアリスタと組み、数多くのゲスト・ミュージシャンを迎えたメ