現代ジャズを語る上で、欠かせない要素のひとつが「モード奏法」だ。ジャズ音楽の生命線は言うまでもなく、インプロヴィゼーション(即興演奏=アドリブ)であり、モード奏法はモダン〜コンテンポラリージャズのインプロヴィゼーションにおける方法論のひとつだ。 https://toyokeizai.net/articles/-/241988 Sponsored Link Advertising 「モード奏法」は進化しゆくジャズのマイルストーン 19世紀の後半にアメリカのニューオリンズで産声を上げたジャズは、そのスタートから異民族、そして異文化が混ざり合いぶつかり合う中で成長するという、極めて自由度の高い楽団音楽だった。 やがて決まった旋律の繰り返しに飽き足らず、リードを取る楽器がフェイクと呼ばれる本来の楽曲の旋律をどんどん変化させて楽しむ手法を多用するに到った。 それにより、演奏する側も聴く側も、同じ音楽