新型コロナウイルスの感染拡大により、雇用環境の悪化が懸念されている。すでに、リーマン・ショック時のように内定取り消しの事例も発生している。では、直近の景気後退局面だったリーマン・ショックは、大手企業の採用にどのような影響があったのだろうか。 東洋経済オンラインでは、当社『就職四季報』で独自に調査したデータを用いて、2008年9月に発生したリーマン・ショック前後で修士・大卒の採用実績を比較した。今回は、2009年入社(2008年に内定)、2010年入社(2009年に内定)、2011年入社(2010年に内定)の3年の新卒採用者数を集計した。 表は、3年すべての調査に回答のあった772社を対象にしたもの。2009年4月入社の新卒採用者数が多い企業から順に、上位100社の推移をまとめた。 2009年と2011年を比較した採用増減率も併載している。社名は『就職四季報2009年版』当時のもので、一部企