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文房具が好き
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就職氷河期世代ど真ん中のハルキさん。いわゆるブラック企業を転々とし、メンタルに不調をきたし、働くことに嫌気がさす──。これは彼だけの物語ではない(筆者撮影) 現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。 「正直、もう働きたくありません」 就職氷河期世代のハルキさん(仮名、45歳)は今まで「まともな働き口」に出合ったことがない。深夜までのサービス残業に一方的な減給、パワハラ、即日解雇──。10社以上の会社で働いたが、手取り20万円に届かない非正規雇用がほとんどだった。採用時の条件が実態とかけ離れた“求人詐欺”に遭ったこともある。いわゆる“ブラック企業”を転々とするなかでメンタルを病んだ。 「正直
世界の「SONY」や「HONDA」を生んだ時代のように、日本を再びスタートアップの国にするという目標は、岸田文雄首相が5月5日に行われたロンドンでの講演で発表した4つの目標のうちの1つであった。 「ですから、日本に再び創業ブームを起こすことが、私の切なる願いです」。賞賛に値する目標である。しかし、歴代の首相も高い目標を掲げてはきたが、残念ながら実現に必要な施策を打つことはできなかった。岸田首相はそうならないことを期待したいが……。 スタートアップが必要なワケ より多くのスタートアップを生み出すための提案について論じる前に、なぜスタートアップが重要なのか、そしてなぜ日本は遅れを取っているのかを確認したい。 「スタートアップ」や「アントレプレナー」という言葉を聞くと、ベンチャーキャピタル(VC)の資金を投入されたシリコンバレーにあるハイテク企業を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、シリコンバレ
会社が、社員が「会社を辞める理由」を正しく把握できていないと、同じ理由で次の離職者が出ることになりかねません(写真:Satoshi KOHNO /PIXTA) 厚労省の雇用動向調査によると、令和2年1年間の離職者数が入職者数を上回り(*1)、今、離職対策は多くの企業にとって喫緊の課題となりつつある。なぜ離職者が増えているのか。その理由として“給料が安い会社=離職率が高い”と考えてしまいがちだが、決してそういうわけではなく、離職率が高い会社はほかにも原因があると、経営心理士で公認会計士の藤田耕司は指摘する。 本当の理由を言わない離職者たち 筆者は経営心理士、公認会計士として、心理と数字の両面から企業の経営改善のお手伝いをしていますが、その中で離職に関するご相談を受けることも多くあります。 その際に、「うちは給料が安いから社員の離職が多い。でも高い給料は払えないから仕方ない」と話され、離職率が
全国のJRや私鉄では毎年、新型車両の登場が注目を集め、その陰で長年活躍したベテランの車両が運行を終了する。地方の私鉄で活躍する第2の人生を送ることができれば幸いだが、ほとんどの場合は解体される運命だ。鉄道の歴史を語るうえで価値があり、とくにファンからの高い人気を誇った「名車両」も例外でない。鉄道ファンにしてみれば、先頭車両だけでもなんとか保存・展示してもらいたい、というのが切実な思いだろう。 だが、鉄道会社も営利企業。保存には広いスペースと維持費が必要になる。展示施設に搬入・展示され、安住の地を得たかに思えても、新たな引退車両に押し出される形で解体されてしまう例もある。そもそも一般向けに常設の展示施設を持っている鉄道会社は多くない。 1周年のロマンスカーミュージアム 鉄道好きの人にアンケートを取って「引退後も残してほしい特急車両」をランキングにすれば、小田急電鉄のロマンスカー50000形(
気候変動、パンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻などなど、世界的な規模で起きた要因でモノやサービスの価格が上がる「インフレ」が蔓延している。加えて日本では、「円安=輸入物価の上昇」という特有のリスクによってもインフレが進行しつつある。 インフレの番人である日本銀行の黒田東彦総裁はインフレを抑えるために円安を回避する政策を採る意思がないことを明確にしている。つまり、このインフレは長期的なもの、構造的なものとして準備していく必要がある。 インフレは、お金持ちにとってはそれほど大きな問題ではないが、ギリギリの生活をしている人には重大かつ深刻な問題だ。これまで、日本経済は長期にわたってモノやサービスの価格が下がるデフレ経済に悩まされてきたが、ここにきてインフレの時代を迎えることになる。インフレに対応する方法がよくわからない、という人も少なくないはずだ。インフレに打ち勝つためのノウハウについて考え
一等地にもかかわらず、テナント誘致の進捗は芳しくない様子の「ミッドタウン八重洲」。オフィスビル市況は2023年以降、いっそう波乱含みに。 特集「変調!不動産マーケット」の他の記事を読む 東京駅の東側一帯の地域「八重洲」。駅舎の目と鼻の先で、三井不動産のオフィスビル「東京ミッドタウン八重洲」(A-1街区)の建設が大詰めを迎えている。地上45階建ての超高層ビルは六本木、日比谷に次ぐ「ミッドタウン」の名を冠し、三井不にとってのフラッグシップ物件となる。 ところが、東京駅前という一等地にもかかわらず、テナント誘致の進捗は芳しくないようだ。 東洋経済の取材によれば、3.7万坪(12万2000平方メートル)と推定されるオフィス賃貸面積のうち、記事執筆の5月中旬時点でテナントが内定しているのは4~5割。2022年8月の竣工を前に苦戦する旗艦ビルの姿は、この2年間で急変したオフィス市況を象徴する。 大手の
2022年5月15日、アメリカ・カリフォルニア州のキリスト教会で1人死亡、5人が負傷する痛ましい銃撃事件が発生した。実行犯は台湾から移住したデヴィッド・チョウ(David Chou、周文偉)。一見、台湾人同士の抗争に見えなくもない。だが、一部のアメリカメディアは、チョウはアメリカ政府が外交使節団と認定する中国和平統一促進会のメンバーであったことも伝えている。現在、各メディアで伝えられている犯人のバックグラウンドや、中国統一を高らかに訴える「韓粉」について考えたい。 台湾系信者が1人死亡、5人負傷 2022年5月15日、カリフォルニア州オレンジ郡ラグーナウッズの教会では、台湾系の信者らが日曜礼拝した後、アメリカに帰国した牧師を囲んで昼食会を開催していた。そんな和気あいあいとした場に、チョウはやってきた。 警備員風の青い衣服に帽子をかぶって建物に侵入するなり、出入口の扉を持参した鎖で1つずつ縛
国内軽自動車大手のスズキが部材の調達難から販売に苦労している。台数を売って利益を得るビジネスモデルなだけに、痛手は計り知れない。 「受注残を解消するまでの生産はなかなか難しいが、生産計画で立てた台数をこなしていく」 スズキの鈴木俊宏社長は5月11日、2023年3月期の4輪生産見通しについてこう述べた。 2022年3月期の業績は、売上高3兆5684億円(前年同期比12.3%増)、営業利益1915億円(同1.5%減)と増収減益だった。主力の4輪販売台数が270.7万台(同5.3%増)となり、コロナ禍からの底打ちとなった。 しかし、世界での販売が持ち直したこととは裏腹に、2022年3月期の国内販売減速が続いている。国内の販売台数の結果は56.1万台(同13.3%減)と3期連続前年割れに沈んだ。スズキにとっての最大市場、インドでは同3.2%増の136.5万台を売ったのと比べ対照的だ。インドでは大規
5月18日、内閣府から公表された2022年1~3月期の実質GDP(国内総生産)成長率(1次速報値)は前期比年率マイナス1.0%(前期比マイナス0.2%)と、高成長(前期比年率プラス3.8%、2次速報後改訂)の2021年12月期から一転してマイナス成長に転落した。2021年1~3月期から1四半期ごとに成長率はプラスとマイナスを繰り返しており、日本経済がパンデミック局面から抜け出せずに足掻い(あがい)ている様子がよくわかる。 脱コロナを望まず、成長を諦める国民 もっとも、足掻いているという表現は適切ではないかもしれない。いまだに新規感染者の絶対水準に拘泥し、マスクの手放せない生活を続けていることは、世界的に見れば異様な光景だが、日本では日常だ。もちろん、マスクがあるから低成長なのではなく、マスクが象徴する過剰な防疫意識が消費や投資の意欲を削いでいることが重要である。 過去2年間、「経済より命」
近年、首都圏のJR線で多くなった「工事に伴う運休」。2019年11月の高輪ゲートウェイ駅開業に向けた品川駅の線路切り換え、2020年5月や2021年10月の渋谷駅改良工事など、ここ数年は電車を一時ストップさせての大規模工事が続く。 運休の際に駅に張り出される、赤地に白抜きの大きな文字で「〇月〇日 △△~□□間運休」などと書いたポスターは、今や首都圏のJR線利用者にはおなじみだろう。 今回も、首都圏の各駅にこのポスターが掲出された。浜松町駅の京浜東北線ホーム拡幅工事に伴う運休・ダイヤ変更の告知だ。同線の大船方面行きの線路を閉鎖して、5月21日土曜日の22時から23日月曜日の3時半まで計29時間半を費やす大がかりな工事だった。 山手線の線路を使い「運休」回避 だが、今回は工事の影響を感じた人はそれほど多くなかったのではないだろうか。21日の夜間こそ上野東京ラインの東京―品川間などが運休したが、
①簡潔に書く 議事録は日記や小説ではないので、会話形式で長々と書くのはNGです。会話のなかで出てきたポイントを拾い上げて、簡潔に書くことを心がけましょう。箇条書きを使うと簡潔になります。文章が長くなりすぎないように、適度に区切ることも忘れずに。 ②見た目を美しく 1枚の紙いっぱいに文字や図がある議事録は、読みづらくなります。改行や1行アキを入れたりして、余白(スペース)をうまく使いながら、目にやさしい議事録をつくります。番号を振って箇条書きにしたり、【 】(スミ付き括弧)などで、見出しを目立たせたりするのもいいでしょう。 議事録は時間が経つほど鮮度が落ちる ③送付は24時間以内 議事録は、会議が終わった直後から鮮度が落ちていくことを忘れてはいけません。1週間後に送付された議事録は賞味期限切れ、と言ってもいいほどです。目標は24時間以内の発信です。参加者にとっても記憶がまだ残っているうちの議
人々がどよめいた「超流線形スタイル」 今回の原稿の執筆に際しストックしていた資料を開いてみたら、「500系のぞみ仏TGV並み最高時速300キロ」「博多直通15分短縮火花散らす新幹線VS航空会社」の見出しが躍る新聞が出てきた。500系が「のぞみ」として走っていた当時、唯一、「日本最高速300km/h」の看板を掲げた列車、そして、そのために類を見ないロケットのような超流線形スタイルの列車に、人々はどよめいたものだ。 500系は、JR西日本が経営の柱である山陽新幹線の競争力向上を図るために産み出し、1997年3月22日のダイヤ改正から新大阪ー博多間「のぞみ」で営業を開始した。所要時間は300系「のぞみ」による2時間32分から2時間17分に短縮された。最初は先行量産車(W1)1編成だけであったため、定期列車は新大阪7時53分発の「のぞみ503号」と博多19時21分発の「のぞみ500号」の1往復であ
このところ私たちが働き続ける年数は長くなってきています。法律の改正で昨年から60歳定年制の会社でも65歳までの雇用を確保する義務が課されるようになりました。さらに70歳までの就業機会の確保が努力義務になり、70歳まで働くことが社会制度の上でも当たり前になりつつあります。 今のシニア社員層であれば、働くのは60歳までと思って会社に入った人がほとんどだと思いますが、現実にはそれよりもさらに5年、10年と長く働き続ける状況に変わってきています。 「働かないおじさん・おばさん問題」の捉え方 そうなると避けて通れなくなるのが、自分たちよりも若い人とのお付き合い、特に仕事上での付き合い方になります。私自身も、仕事のうえでお付き合いさせてもらう方の多くが自分よりも若い人であり、取締役としてかかわっている会社では20代の同僚たちと仕事をしている中で、失敗することも含めて日々模索しているところです。そんな経
東京(品川)―名古屋間の開業が待たれるリニア中央新幹線。静岡県との折り合いがつかないため、予定していた2027年の開業は遅れそうだ。 リニア中央新幹線の建設は東京ー名古屋―大阪という3大都市を結ぶ重要なプロジェクトで、リニア中央新幹線は最高速度時速500kmで、首都圏と関西圏を1時間程度で結ぶことができる。 超伝導磁石で浮上 リニアモーターカーの研究は、東海道新幹線が開業する前の1962年からすでに始まっていて、リニア中央新幹線の基本計画は1973年に東京―大阪間(甲府、名古屋、奈良を経由)が決まっていた。そもそも、なぜリニアはそんなに速く走ることができるのか。それは鉄の車輪と軌道を有する鉄道においてクリアできない常識を、リニアがクリアしたからなのだ。 通常の鉄道車両はレールの上を車輪で走行しているのだが、車輪とレールの接点は走行することで摩擦抵抗が起きるため、速度向上には限界がある。そこ
『Shrink~精神科医ヨワイ~ 1』(集英社)。書影をクリックすると、集英社コミック公式 S-MANGAにジャンプします 心に病を抱えながらも、誰にも相談できずに苦しんでいる潜在患者が数多くいると言われる、隠れ精神病大国・日本。 その自殺率は先進国では最悪レベル。なぜそのような事態に陥ってしまっているのか……。 精神科医・弱井幸之助が、日本の精神医療が抱える問題に向き合い、人々の心の影に光を照らす! 漫画『Shrink 〜精神科医ヨワイ〜』(集英社)より一部抜粋してお届けします。
「豊田章男の次の社長をめぐるレース」その行方とは?(© 2021 Bloomberg Finance LP) EV、水素エンジン、ウーブン・シティ、CASE、MaaS……。100年に1度の大変革期を迎え、国内就業者550万人を抱える自動車業界。その中で巨艦トヨタ自動車を率いる豊田章男社長の戦略に迫る『豊田章男の覚悟』を刊行した経済ジャーナリストの片山修氏。 決算発表での異変 「いよいよ、その時に向けて動き出したな……」と思った。 トヨタ自動車が5月11日にオンラインで行った2022年3月期連結業績説明会は、いつもと様子が違っていたからだ。 会見に出席したのは、副社長の近健太、同・前田昌彦、執行役員の長田准、経理本部本部長の山本正裕の4氏だ。社長の豊田章男氏の姿はなかった。 決算内容は、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻、半導体不足による減産、原材料価格の高騰などの逆風にもかかわらず、営業
NYダウはついに8週連続で下落。しかも毎日の振れ幅も大きい。「真の理由」は何だろうか(写真:ブルームバーグ) アメリカの主要株価指数がなお軟調だ。ザラ場(日中値)ベースでは、NY(ニューヨーク)ダウ、S&P500、ナスダック総合の主要3指数とも5月20日に年初来安値を更新した。 NYダウの週間ベースでの下落は8週連続で、「1932年以来90年ぶり」と報じられている。筆者の母(1933年生まれ)ですら見たことがない下落基調だ、ということになる(まあ、母は株式市場にはもともと関心が薄いのだが)。 上昇時でも下落時でも、その理由付けは「?」 このところのアメリカ株式市況についての、マスコミの場況解説記事については、「インフレ懸念」「金利上昇懸念」「景気・業績懸念」といった「懸念のオンパレード」になっている。 しかし、筆者は「そうした記事を読んでも、日々の市況が本当にその材料で動いているとは納得し
独立したグローバルなシンクタンク「アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)」の専門家が、コロナウイルス後の国際政治と世界経済の新たな潮流の兆しをいち早く見つけ、その地政学的かつ地経学的重要性を考察し、日本の国益と戦略にとっての意味合いを、順次配信していく。 中国の影響力工作は日本にあまり及んでいない 近年、中華人民共和国(以下、中国)による海外への影響力工作について言及されることが多い。他国に対してさまざまな手段を用いて影響力を行使し、自国の政策や価値観に沿うように誘導することは多くの国が行っている。しかし、中国が進めているのは、自国の体制モデルの優位性を示すことによって、自国の価値観に同調させようとするのではなく、情報工作や買収を通じて、世論の分断を図り、自国に有利な戦略環境を作りだそうとするものである。 こうした影響力工作は、他国を惹きつけることで好意的な見方を醸成しようとするソ
「センスのいい資料」作りにすぐに応用できる、「配色のコツ」を紹介します(写真:CG-BOX/PIXTA) どんな仕事でも、資料制作は欠かせない。たとえばパワーポイントで企画書を作成する際、プリセットされているデザインや配色を使えば何とかなるものだが、それだけでは「いまひとつ物足りない」「説得力に乏しい」「オシャレ感がない」と感じるのが、多くの人々の共通認識だろう。 一方で、周囲からつねに一目置かれる「センスのいい資料」を作る人がいる。うらやましい。自分も何とかして、自信を持って配布できる資料を作りたい。そんな悩みを「楽しみながら解決したい」と思う人々に向けて、新刊『毎日楽しい! 色の日めくり配色帖365』から、すぐに応用できる「配色のコツ」をご紹介する。 なぜ「3色配色」が基本となるのか? 色彩学における「配色」の定義とは、「2つ以上の異なる色を組み合わせ、新たな効果を生むこと」だ。このと
JR新宿駅東口から「新宿アルタ」の脇を通って歌舞伎町方面に向かうと、まず目に飛び込むのが巨大怪獣「ゴジラ」の巨大な頭である。2015年に開業した新宿東宝ビルの上から顔をのぞかせるゴジラは、現在の歌舞伎町のシンボル的存在である。 その歌舞伎町に新たなシンボルが生まれようとしている。新宿東宝ビルと「シネシティ広場」をはさんだ向かい側で建設が進む超高層ビル「東急歌舞伎町タワー」である。 開業は2023年春。外観のデザインはほぼ完成している。四角形で構成される一般的なビルと異なり、ビルの頭頂部が白くなり空に向かって跳ね上がっているような印象を受ける。外観をデザインした永山祐子氏によれば、白くなった部分は「水の飛沫」で、「水の勢いが天に伸びるイメージ」だという。 コロナ禍で計画練り直し 永山氏をはじめとした東急歌舞伎町ビルのスタッフたちが、その概要を4月26日に記者発表した。地上48階建て、地下5階
ロシアによるウクライナの軍事侵攻、中国から台湾への圧力、頻発する北朝鮮のミサイル発射など、いま世界情勢は危険な動きを見せています。何かあったときに、果たして自衛隊は私たちをしっかり守れるのでしょうか。諸外国の軍隊と比べ、自衛隊の能力はどの程度なのでしょうか。
「勉強しなきゃ」と思って本を読み始めるのは良いですが、目的ややり方を整理しておかなければ、結局ものにできません(写真:ふじよ/PIXTA) 独学の場合、いきなり勉強をしても、実はなかなか続きません。思い立って新しい分野の勉強をはじめたけれども、三日坊主で終わってしまったという経験は、多くの人にあるでしょう。 いきなり勉強してはいけない 独学に限ったことではないのですが、「さあ勉強をはじめよう」というときには、どうしても高い目標を掲げがちになります。 とくに独学のイメージというと、ねじりハチマキをして、しかめ面をしながら本を読み、壁には目標を書いた紙が何枚も貼ってある。そんな光景を思い浮かべるかもしれません。 「この分厚い本を1冊読み通す」「3カ月の間にここまで理解できるようにする」といった具合です。これは、おすすめできません。最初から意気込みすぎたり、目標を高く持ってしまったりすると、必ず
山本かほり(やまもと・かおり)/愛知県立大学教授。神戸女学院大学文学部卒業。関西大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は社会学、とくに在日朝鮮人の生活史や朝鮮学校研究。共著書に『国際移動と移民政策 日韓の事例と多文化主義再考』など。 日本で生活するエスニック集団の中でも、在日コリアンは歴史的にも人数的にも突出している。しかし、北朝鮮を祖国と考えている在日朝鮮人社会と日本社会の関係は、時に外交や安全保障における北朝鮮の動きが影を落とし、必ずしも良好とは言いがたい。関係改善に向け、「多数派」の日本人は何を心がけるべきか。 ──拉致問題や核・ミサイル問題など、日本にとって北朝鮮は脅威となっています。 外交・安保分野から朝鮮(北朝鮮)が「脅威だ」と感じる人が多いのはわかります。そこから派生した「北朝鮮フォビア」という言葉がありますが、この場合の「フォビア」とは、「北朝鮮は荒唐無稽な国で
「東大生は漫画を読まない」と思われがちですが、「漫画も立派な参考書」と断言するのが現役東大生の西岡壱誠さんです。では、勉強になるおすすめの漫画はどれなのか。『東大×マンガ』を監修した西岡さんが紹介します。 みなさんは、「漫画」と聞いてどんな印象を持つでしょうか。漫画といえば、娯楽の1つで勉強にはまったく関係ない、学問とは無縁のものだと思う人も多いと思います。 が、実はそんなことはありません。漫画の中には勉強になるものも数多く存在していて、実は東大生たちも、勉強になる漫画をたくさん読んでいるのです。小さいころから漫画を読んで勉強していて、だからこそ東大に合格できた、という学生も少なくないのです。 今回は、東大生のおすすめ漫画の中から3つを選んで紹介させていただきます。 勉強は日常生活に立脚していることを教えてくれる
新年度になり、新人研修や異動で初めて会う若者と話す機会も多い。 はたして何と言って励ませばいいのか、悩む人も少なくないはずだ。少なくとも、やる気をそぐようなことは避けたいところ。 しかも最近は、人前でほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……といった複雑な心理を抱える若者が増えている。 新著『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』の中で、金間大介氏は、今の若者たちのこうした行動原理や心理的特徴を「いい子症候群」と表現している。イノベーションとモチベーションの研究家である著者から見た、若者たちにかけてはいけないNGワードとは。 「もっと勉強しなさい」と言ってはいけない 普段から若者と接する機会のある人は、彼らのやる気を引き出そうといろいろな言葉をかけてきたことだろう。うまくいったと手応えを感じることもあっただろうし、まったく響かなかったと凹んだり、結果的に若者を批判した経験もあるか
ビジネスホテルに泊まる時は、近所の雑草を摘んできて飾るのが最近のマイブーム。冷たい閉鎖空間が一気に親しみやすいお部屋に変わります(写真:筆者提供) 疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第57回をお届けします。 ま、多くの方はとっくにご承知かとは思いますが、一応ニワカ知識を披露させていただきますと、このところすっかりアタリマエになった「何かを買うとポイントがもらえる」サービスの爆発的広がりのことである。 その発行額は今や年間2兆円とも言われるそうで、これほど広がってくると単なるオマケの域を超え、企業側・顧客側双方にとって、ポイントをどう使いこなすかが生き
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