長さ約3・5メートルに及ぶ久所(現在の相模原市中央区水郷田名)~淵野辺間の設計図 大正時代後期から昭和初期にかけて、東京・渋谷から現在の相模原市中央区上溝を経て愛川町に向けて計画されたものの実現しなかった相武電気鉄道の詳しい図面数十枚や会社の看板がこのほど、同市上溝の旧家から見つかった。国立公文書館にも納められておらず貴重な資料とみられる。上溝地区では現在、小田急多摩線の延伸要望を続けており、先人の夢を示す図面の発見に「現在の延伸への起爆剤になる」と歓迎している。 資料は上溝地区の社会福祉法人理事長佐藤和夫さん(57)の実家の蔵から見つかった。最も大きな図面は長さ約3・5メートル、幅54センチで、現在のJR横浜線淵野辺駅(同市中央区)から上溝地区を通り相模川沿いの水郷田名(同)までの路線が詳細に描かれている。説明書きを佐藤さんが読み解いたところ、2376分の1の縮尺だった。 もっと大まかな