大連市自由貿易試験区(以下、自由貿易区)は11月21日、中国航天科技集団傘下のファンドと中国科学院大連化学物理研究所(以下、大連化物所)の共同出資により、自由貿易区内の水素エネルギー産業パークに燃料電池の研究開発・テスト・生産拠点を新たに建設すると発表した。当該プロジェクト実施企業「国創氢能科技」の登録資本は2億元(約36億円、1元=約18円)。既に拠点建設準備を進めており、2022年内の稼働を目指している。 同社では、中国科学院の基礎研究や中国航天科技集団のシステムエンジニアリング面の優位性を生かし、小型、高効率、長寿命、低コストでかつより幅広い分野で使用可能な燃料電池製品を開発し、コアとなる材料や部品の国産化・ロット生産の全面的な実現を念頭に置いている。開発された製品は、自動車や移動式・定置式の発電設備への大規模な応用を見込んでいる。 同社の水素エネルギー産業パークへの進出を通じ、大連