中国自動車工業協会(CAAM)が7月10日に発表した6月の自動車販売台数は230万台と、前年同月比で11.6%増になった。4月以降、3カ月連続で前年同月比増加となり、特に直近2カ月は2桁の増加で堅調だった。 内訳をみると、乗用車が1.8%増の176万4,000台と2カ月連続で増加だったものの、増加幅は5月より5.2ポイント減少した。一方、商用車は63.1%増の53万6,000万台となり、4月に記録した53万4,000台を上回る過去最高の販売台数だった(2020年5月14日記事参照)。新エネルギー車については、6月の販売台数は33.1%減の10万4,000台で減少幅が5月より9.6ポイント拡大し、引き続き回復する兆しはみられない。 7月10日に行われたCAAMの記者会見によれば、中国経済は製造業や消費市場の回復傾向が続いており、主要インフラプロジェクトも加速するなど経済状況全体でも改善が続い