天皇皇后両陛下の長女、愛子さまが12月1日、成人となられます。いよいよ成年皇族として一層の存在感を放たれるでしょう。 現在の皇室典範(=法律)では女性皇族は婚姻で皇籍を離脱すると定められています。他方、減少するばかりの皇族に危機感を持った国会は「女性宮家の創設」検討を政府に促しており、有識者会議も有力な案とみなしているのです。 もし愛子さまが結婚後に宮家を創られたら。お相手の扱いをどうするかなど難問山積ですが、クリアできれば嫌悪する国民はそういないと推測されます。 ただ、そうなったらなったで新たな課題も出てきそう。ここでは「女性宮家」「女性天皇」「傍系間の皇位継承」の3つをキーワードとして「国民の総意に基づく」天皇の地位とその家族のあり方を考えていきます。 直系重視の典範の目的と愛子さまのポジション 現在の未婚の女性皇族は5人。愛子さまと秋篠宮家の佳子さま、称号を「女王」とする三笠宮系統の