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代謝プログラムの検索結果1 - 5 件 / 5件

  • ウイルスには大食、細菌には小食 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    Credit: killerb10/E+/Getty 英語には「feed a cold, starve a fever(風邪には大食、熱には小食)」ということわざがある。このたび、マウスに食餌を与えるとウイルス感染と戦うのに役立ち、飢餓状態にすると細菌感染と戦うのによい戦略になるという結果が得られ、このことわざが裏付けられた。 エール大学医学系大学院(米国コネチカット州ニューヘイブン)のRuslan Medzhitovらは、細菌であるリステリア菌あるいはインフルエンザウイルスのどちらかを感染させたマウスにおいて、栄養状態が及ぼす影響を研究した。細菌を感染させたマウスは、食餌を与えない場合に生存したが、食餌を十分に与えた場合には死亡した。対照的に、インフルエンザウイルスを感染させたマウスは、飢餓状態の場合にはほぼ全てのマウスが死亡したが、食餌を十分に与えた場合にはほとんどのマウスが生き延びた

    • 胎盤・胎児の発生に重要なアミノ酸トランスポーターを同定

      胎盤・胎児の発生に重要なアミノ酸トランスポーターを同定 -Slc38a4遺伝子の欠損は胎盤低形成・胎児発育遅延を引き起こす- 理化学研究所(理研)バイオリソース研究センター遺伝工学基盤技術室の的場章悟専任研究員、小倉淳郎室長(開拓研究本部小倉発生遺伝工学研究室 主任研究員)らの共同研究グループは、マウスの胎盤・胎児の正常な発生に必要なアミノ酸トランスポーター(アミノ酸の細胞膜透過を担う膜タンパク質)を発見しました。 本研究成果は、ヒトを含むさまざまな哺乳動物で起こる子宮内発育遅延のモデルとして、病態の理解および治療法の開発に貢献すると期待できます。 哺乳類では、胎児の発生に必要なエネルギー源(糖・脂質・アミノ酸など)は全て、胎盤を介して母体から供給されていますが、その分子メカニズムはよく分かっていません。 今回、共同研究グループは、マウスを用いて胎盤でのアミノ酸供給に関わる遺伝子を探索し、

        胎盤・胎児の発生に重要なアミノ酸トランスポーターを同定
      • 植物の発根を促進する新規機能性アミノ酸を同定~成長制御による植物バイオマスの増大に期待~

        2024-05-24 理化学研究所,名古屋大学 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター 代謝システム研究チームの多部田 弘光 基礎科学特別研究員、平井 優美 チームリーダー(名古屋大学 大学院生命農学研究科 客員教授)の研究チームは、植物に含まれる非タンパク性アミノ酸の一種である2-アミノピメリン酸が発根作用を持つことを発見しました。この機能性アミノ酸を与えることで、幅広い双子葉植物における発根の促進やバイオマス収量の増加が期待できます。 植物の成長や環境応答の制御は、収量増加を目指した汎用性が高い農業戦略であり、以前から盛んに研究が進められてきました。近年では、植物への添加によって乾燥耐性を強化したり、収量を増加させたりすることができるバイオスティミュラント[1]を活用する農業技術が注目を集めています。 本研究では、添加実験をベースにした表現型解析の結果から、2-アミノピメリン酸が

          植物の発根を促進する新規機能性アミノ酸を同定~成長制御による植物バイオマスの増大に期待~
        • 10月1日 ガン免疫と糖代謝(9月30日 Science 掲載論文) | AASJホームページ

          ガンに頻発する変異を眺めて改めて認識させられるのが、ガン増殖に代謝プログラムが深く関わっていることだ。中でも、悪性のグリオーマで頻発する isocitrate dehydrogenase (IDH) の変異で、代謝の基礎とも言える TCAサイクルに関わる酵素が関わっているので、エネルギー代謝が大きくシフトすることが、ガンの増殖を助けるのかなと考えていた。しかしその後の研究で、IDH変異は単純な機能低下変異ではなく、新しい機能が生まれて、IDH1、IDH2変異とも、最終的に 2-hydroxyglutarate(2HG) が細胞内に合成、蓄積され、これが TET やヒストン脱メチル化酵素を阻害、ガンのエピジェネティックスを大きく変化させるとともに、HIF1 を活性化して、低酸素転写プログラムを誘導することが、発ガンに大きく関わることが明らかになった。 今日紹介するハーバード大学からの論文は、

          • 【研究】ヒトの細胞は外部からの電気刺激で制御できることが実験で判明【要約】

            スマートウォッチなどを装着して、自分の健康状態を測ったことはありますか? 記録を見て維持改善することで、自分の運動や健康についてより良い行動の目標が立てられたり、モチベーションを上げたりと便利な使い方ができるデバイスですね。 現在このような機器は私たちの状態を測定することがほとんどです。 今回はそんなデバイスを使った動物実験についての研究者のお話。 こういったデバイスを装着し、機器からの電気的な刺激によって私達の体に良い影響をもたらす……。 そんな未来が来るかもしれません。 参考記事) ・Experiment Reveals Human Genes Can Be Controlled With Electricity(2023/08/04) 参考研究) ・An electrogenetic interface to program mammalian gene expression by

              【研究】ヒトの細胞は外部からの電気刺激で制御できることが実験で判明【要約】
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