伊勢派は全国神社の95%が加盟する「神社本庁」系神社です。 一方出雲派は出雲大社系神社です。 実は明治時代に「祭神論」という一件があり、伊勢と出雲は別の道を進むことになりました。 まず、出雲大社の宮司は千家(せんげ)家という名門で皇室に継ぐ旧家中の旧家で日本最古の苗字を名乗っています。 明治時代の宮司は千家尊福(せんげたかとみ)でした。 この尊福の神学・教学をめぐって大きな問題が起こってきました。 明治8年、海外の列強の脅威と維新後の新体制による国内の混乱の時代相にあって、神道をもって国民を導くために全国の神道家によって神道事務局が設けられました。 そこで、ここの神殿にお祀りする神をめぐって論争、「祭神論」が起こりました。そして神道の神学・教学に深刻な問題を投げ掛けました。つまり、一方は造化三神(天御中主神・高皇産霊尊・神皇産霊尊)と天照大御神の四柱、これに対し尊福は世の人々を救いに導くに