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伝熱の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • 空気の持つ熱エネルギーをほぼ100%の効率で回収する伝熱管の開発に成功

    電気通信大学と三菱マテリアル株式会社中央研究所のグループは、ほぼ100%の熱回収を可能とする画期的な伝熱管の開発に成功した。 伝熱管には多孔質体を使うこと、さらに、伝熱管と多孔質媒体を焼結することで、伝熱性能を向上できることが知られてきた。そこで、本研究者らは、アルミニウム製の管内に同一素材の繊維体を充填した特殊な多孔質伝熱管を作製し、通常のアルミニウム製伝熱管との比較実験を行った。 実験の結果、通常の長さ150mmの伝熱管では、入口温度を200℃とし、伝熱管の周囲を2℃に冷却した場合、伝熱管の出口から出てくるのは130℃程度の熱風であったのに対し、わずか20%の空間割合で繊維体を25mm充填しただけの伝熱管では、2℃の冷風が排出されたという。アルミニウム繊維体を充填し、伝熱管の長さを短くすることで、伝熱管の入口と出口に約200℃もの驚異的な温度差が生じ、ほぼ100%の損失のない熱回収に成

      空気の持つ熱エネルギーをほぼ100%の効率で回収する伝熱管の開発に成功
    • 料理とは伝熱工学である - 日々の記録と時々の雑念

      伝熱工学の眼で料理を考えると本当に面白い。 鍋ひとつ取っても、例えば火力によって鍋内面の熱的境界条件が変わるし、火力が同じでも鍋の材質が違えば境界条件も変わる。おそらく銅鍋とかは、温度分布が小さく、均一に加熱できるので、等熱流束条件よりも等温条件に近くなるのかもしれない。ただし、鍋底面と鉛直面では内容物に対する伝熱モードが違うし(自然対流の影響が違う)、内容物に触れていない部分も存在するので、等温とは言い切れないと思う。 鍋の中身が焦げるボーダラインは、鍋・中身界面の温度によって決まる。所与の条件が同じ場合、鍋内面の熱伝達率が小さいほど焦げやすい。鍋内における鍋~内容物間の伝熱は、何もしない場合、自然対流熱伝達が支配的だから、粘性の高い流体(カレーとか)は焦げやすい。絶えずかき混ぜてやれば、伝熱モードは強制対流熱伝達となり、鍋内容物の温度勾配が解消され、鍋底の温度は上がらず、焦げない。 電

        料理とは伝熱工学である - 日々の記録と時々の雑念
      • 伝熱に関する計算シート

        下の Menu から選択してください ★印の項目は、javascriptで作成した「簡単計算フォーム」です。 「各種物質の性質」は、オプションにより別ウィンドウに表示されます。 一覧 Menu からも選択できます。 ■ 注意 Q&Aキットの、一部または全部の無断転載、改造しての転載を禁じます。 内容の保証はしません。また、内容についての修正・説明の義務を負いません。 表示されていない計算式を知りたい場合は、自力で JavaScript から解析してください。質問には回答しません。 使用により、直接または間接に生じた損害について、一切責任を負いません。 以上の注意事項が守れない人は、使用しないでください。

        • ゆで卵の好みの固さは? 「ゆで卵の伝熱シミュレーター」で調理時間を見極めよう

          データアーティストは、理想のゆで時間を計算する「ゆで卵の伝熱シミュレーター」を開発・公開しました。これにより、季節や寒暖差、地域に左右されず、いつでもどこでも理想のゆで卵を作るためのゆで時間を知ることができます。 卵の初期温度・サイズ・調理場所の標高を入力するだけ。 「ゆで卵の伝熱シミュレーター」は、物理学の熱伝導方程式を卵にも適用。卵の初期温度・サイズ・調理場所の標高の3項目を入力することで、その状況での卵の内側の熱分布の時間変化をアニメーションで表示します。 どんどん熱くなるよ! また、好みが分かれる白身や黄身の固さ加減については、レア・ミディアムレア・ミディアム・ウェルダンといった段階に合わせてそれぞれ最適のゆで時間を表示します。 試しに、富士山頂(3776メートル)で常温保存(20度)・Mサイズ(30ミリメートル)でゆで卵を作ってみた結果がこちら。 そもそも富士山の上でゆで卵を作る

            ゆで卵の好みの固さは? 「ゆで卵の伝熱シミュレーター」で調理時間を見極めよう
          • 熱交換器の伝熱面積だけを変えるときの計算方法

            Q=mcΔtの計算式から交換熱量20,000kcal/hが決まり、Q=UAΔtの計算式からA=10m2も決まります。 この条件で、あえて伝面を微小区間に区切った計算を行うと、以下のようになります。 googleスプレッドシートを使っています。 上半分は条件を入力する欄として使用しています。 下半分が微小区間の計算です。 プロセス液入口側を伝面0m2、冷却水入口側を伝面10m2として、1m2刻みの計算を行います。 A=0m2地点(プロセス液入口)ではプロセス液は40℃、冷却液は20℃なので、U=100kcal/(h・m2・k)とA=1m2から、微小区間1m2での交換熱量が2,000kcal/hと計算できます。 この熱量を受けて微小区間の出口側では、プロセス液は温度が下がり、冷却液は温度が上がります。 2,000kcal/hの熱を流量×比熱2,000kcal/h/Kの液体がやり取りするのだから

              熱交換器の伝熱面積だけを変えるときの計算方法
            • 煮物は冷めるときに味がしみるというのはなぜ-伝熱と拡散のはなし-

              化学工学,Vol. 73, No. 2, 98 (2009) 調理のコツとして「煮物は冷めるときに味がしみる」と言われていますが,前回の差分法による非定常伝熱解析を応用して,このことをモデル的に検討します。ダイコンの煮物の場合を考えましょう。 ここでは「味がしみる」とは煮汁中のアミノ酸分子が固体のダイコン内部に浸透(物質の拡散)することとします。 先ず「煮る」とはどういう操作かというと,温度を上げてダイコン全体の細胞壁・細胞膜を破壊し,煮汁中のアミノ酸分子の拡散・浸透を容易にする操作です。ダイコンの細胞壁はセルロースとペクチンで固められ, ナマではアミノ酸分子は内部に拡散・浸透できません。加熱することで細胞壁・細胞膜が破壊され,拡散係数が細胞液つまり水と同程度になります。この際,加熱に関係するダイコンの熱伝導度は最初から水と同じですが,一方の拡散係数は「煮る」ことでやっと味がしみることの出

                煮物は冷めるときに味がしみるというのはなぜ-伝熱と拡散のはなし-
              • 撹拌槽ジャケット下鏡の伝熱計算の考え方

                記事内に広告が含まれています。This article contains advertisements. 撹拌槽の伝熱計算をするときに、熱交換器ハンドブックなどで計算をしていくとこの疑問を抱きます。 「下鏡の計算ってどうやるのだろう・・・」 この答えを私は誰からも教えてもらったことがありません。 設備導入段階での詳細の計算が不要な世界なので、気にする人の方が少ないでしょう。 明確な計算式で答えることはできませんが、こういう考え方で進めれば良いという私なりの考え方を解説します。

                  撹拌槽ジャケット下鏡の伝熱計算の考え方
                • 蔚珍原発で伝熱管が損傷・・・「安全に問題なし」=韓国

                  慶尚北道蔚珍(キョンサンブクド・ウルチン)原子力発電所4号機の伝熱管3800個余りが損傷したことが明らかになった。伝熱管は原発の蒸気発生器内部の熱を伝達する管だ。破損した場合には外部の空気と水などが放射性物質に汚染される可能性がある。 原子力発電所側は問題になった伝熱管のうち900個余りは閉鎖し、残りは管内を補強する再生作業を行っている。原発関係者は、「摩耗した管をふさげば安全に大きな問題はない」と話した。

                    蔚珍原発で伝熱管が損傷・・・「安全に問題なし」=韓国
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