有題文「は」と無題文「が」 日本語のセンテンスというのは、大きく二通りに区分けすることができます。 それは、名詞句に「は」がついて述べられる「有題文」と、名詞句に「が」がつく「無題文」というように大きく分かれるのです。 たとえば、 a ) 太郎は講演会に来た。 b) 見知らぬ男(✖は / が)講演会に来た。 という文で比較してみると、b)の「見知らぬ男」は、指示対象が特定されていない「不定」の名詞句なので「は」を使うことは出来ません。 「は」を使うには、a)のような有題文にみられる「太郎」のように、指示対象が決められた「定」の名詞句でなければならないんです。 そう、未知の対象に「は」を使うことは出来なくて、特定名詞として扱われているか、もしくは、そこまでの文脈によって読み手に認知されていないと「は」という係助詞は使用できないんですね。 無題文に見られる未知の指示対象には「が」が使用されます