中国は新型コロナウイルスを一切容認しないという自国の戦略をリスクにさらすことなく、2022年2月に北京で冬季五輪を予定通り開催したいと考えている。これはつまり、430人ほどの感染者が出た東京五輪より広範かつ厳格な対策が講じられることを示唆している。 北京五輪の組織委員会側はまだコロナ封じ込め策を発表していないが、長期の隔離措置と参加選手を住民や観客らと接触させない「バブル方式」は不可避だ。当局はまた、大会前および大会期間中は国外からの入国を制限する方針だ。 中国の中央に位置する陝西省の省都、西安では来週、国内のトップアスリート約1万3000人が競い合う「全国運動会」が始まる。これが北京五輪が採用するコロナ対策を示すことになるかもしれない。全国運動会はコロナの感染拡大が始まってから開催される国内最大のスポーツイベントで、来年2月4日に開幕する北京五輪のテストケースとして広く考えられている。