八つ頭は、サトイモの仲間で冬の季節野菜です。 八つ頭という名前から、末広がりでおめでたいことや、子いもと親いもが融合して頭がたくさんあるその姿から、人の頭に立つといった縁起物として、お節料理の需要が多くあります。 埼玉県では、古くから南東部のさいたま市見沼地域周辺で多く生産されてきました。 「丸系八つ頭」は、大きく丸い親芋が1個できる八つ頭で、埼玉県農林総合研究センター園芸研究所が系統選抜した里芋の品種です。 園芸研究所が県内の八つ頭生産者から1個の丸い親芋ができる八つ頭を譲り受けた当初、この八つ頭から種芋をとって植えても丸い形の八つ頭は半分もできませんでした。