「やすらぎの刻〜道」クランクアップより 写真提供:テレビ朝日石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこほか日本屈指の老人俳優たちが大集合して、倉本聰渾身の悲劇と喜劇を自由自在に演じきった「やすらぎの郷」(16年)の続編「やすらぎの刻〜道」(19〜20年)は昨今稀な1年間のドラマだった。合わせて4年半のプロジェクトの間に亡くなった俳優たちは8人。まさに人生と重なるドラマを書いた倉本聰と伴走したテレビ朝日・中込卓也プロデューサーに、「やすらぎ」シリーズの意義を聞いた。大河ドラマの2倍あった――まず、クランクアップしたときの率直なお気持ちをお聞かせください。 中込 無事、撮影が終わったことにほっとしました。2018年の10月にクランクインしてから、キャストとスタッフとお正月を2回も一緒に過ごすなんてことはなかなかあることではありません。途中でこれは本当に終わるのだろうかと不安になったこともありました。手