民事裁判で預かった解決金を着服したり、和解調書の内容を書き換えたりしたとして、京都地検は7日、業務上横領と有印公文書偽造・同行使の疑いで、京都弁護士会に所属していた元弁護士の男(55)=京都市伏見区=を逮捕した。地検は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は昨年5月25日、代理人を受任した医療法人に対する損害賠償請求訴訟で、大津地裁で和解が成立後に預かっていた解決金75万円を依頼者に引き渡さず、着服した疑い。また、着服の発覚を免れようと同年9月30日ごろ、伏見区の自宅で、地裁が作成した和解調書に記載された解決金の支払期限と調書の作成日を書き換え、依頼者側に郵送した疑い。 地検の説明では、現在、男は弁護士会に所属しておらず、活動していないという。 京都弁護士会によると、解決金が送金されなかったことから依頼者が今年3月、同会に紛議調停を申し立てた。同会の調査で書き換えの疑いが発覚し、10月2日、