インフラ整備を進めて防災につなげるとする「国土強靱(きょうじん)化」政策の提唱者で、安倍政権で内閣官房参与を務めた京都大大学院の藤井聡教授(55)=都市社会工学=が京都新聞社のインタビューに応じ、北陸新幹線の敦賀駅(福井県敦賀市)から福井県小浜市、京都市を経て新大阪へつなぐ「小浜ルート」は、四国新幹線や山陰新幹線と接続した一大ネットワークを生み出せるとして、「すごいポテンシャルがある」と強調した。敦賀から滋賀県米原市の米原駅へつなぐ「米原ルート」は、こうした可能性が閉ざされるとし、「安物買いの銭失いだ」と断じた。ただ、中央政界の動向次第では米原ルートに最終的に変更される可能性が…