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  • 人肉食が行われるほど追い詰められた、漂流者たちの反逆と帰還──『絶海: 英国船ウェイジャー号の地獄』 - 基本読書

    絶海: 英国船ウェイジャー号の地獄 作者:デイヴィッド・グラン,David Grann早川書房Amazonこの『絶海』は、1740年代に起こった英国船ウェイジャー号の漂流。そしてそこからの数年がかりの帰還までを描き出した、冒険・歴史ノンフィクションである。もともとウェイジャー号は財宝を積んだスペイン船を追う密命を帯びた、250人の乗組員のいる大規模な船だったが、嵐に荒波にと過酷な航海と壊血病による壊滅的な被害によって、南米大陸南端を航行中嵐に飲み込まれてしまう。当時の造船・航海技術は完璧とはほど遠く、こうした事故自体は航海につきもので、そう珍しいものではない。 しかしこの事例では事故の後に特異性があった。わずかに生き残ったウェイジャー号の乗組員たちは、ろくに食料もとれない無人島に到達し、食料や武器を奪い合い、裏切りは続出し、海軍の規範を維持することもままならず、果てには殺人や人肉食に及ぶも

      人肉食が行われるほど追い詰められた、漂流者たちの反逆と帰還──『絶海: 英国船ウェイジャー号の地獄』 - 基本読書
    • 現代ではありえない、数々の破滅的な冒険を繰り返した海賊たちの冒険録──『海賊たちは黄金を目指す: 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘』 - 基本読書

      海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘 作者:キース・トムスン東京創元社Amazonこの『海賊たちは黄金を目指す』は、1600年代の後半、スペインの海や街を荒らしまわり、破滅的な戦闘を幾度も乗り越えてきた伝説的な海賊たちの日誌をもとに、その冒険を描き出した一冊である。「海賊ノンフィクションに外れなし」と僕が勝手に思うぐらいには海賊について書かれたノンフィクションはおもしろいものが多い。 本書もその例に漏れないどころか、数多ある海賊ノンフィクションの中でも群を抜くおもしろさだ。原題「BORN TO BE HANGED」(絞首刑になるために生まれてきた)が示すように、自分の命を投げ売ってでも大金を手に入れ、敵を殺すぞ! という破滅的な気性。船や街を襲って大量の金を手に入れても、船内の賭博で金をすべてスってしまい、マイナス分を取り戻そうとしてまた別の街を襲い

        現代ではありえない、数々の破滅的な冒険を繰り返した海賊たちの冒険録──『海賊たちは黄金を目指す: 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘』 - 基本読書
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