はじめに 前回の記事では、奥行きのあるシーンでの風景撮影で役に立つテクニック・撮影方法としてパンフォーカス撮影方法を紹介しました。今回はもう一つの方法である被写界深度合成について、その撮影方法と後処理について紹介したいと思います。 前回紹介したパンフォーカス撮影は、レンズの絞りとピント位置の関係から比較的簡単に、おおよそ全体にピントがあっているような状態で写真を撮影することができる方法です。 パンフォーカス撮影の欠点としては、全体がしっかりとガチピンの状態で撮影することは不可能であるということと、手前の前景部分も含めてパンフォーカスで撮影したい場合は超広角レンズを使用する必要があるという点かと思います。 これらの欠点を補いながら、奥行きのあるシーンで役立つもう一つの方法として被写界深度合成と呼ばれる方法があります。この方法はピント位置が異なる複数の写真を撮影し、それらを重ね合わせる方法です