「コレクション2 身体———身体」展(国立国際美術館、2024年2月6日~5月6日※4月9日に建物工事の影響により終了)の展示風景より、ルイーズ・ブルジョワ《カップル》(1996) なぜ、いまブルジョワなのか?──ルイーズ・ブルジョワの作品《カップル》(1996)を収蔵することになった経緯について教えてください。 もともと、ルイーズ・ブルジョワは当館にとって重要な作家のひとりとして位置づけられており、彼女の作品を収蔵したいという希望は、私が2008年に国立国際美術館に着任する前からありました。しかし、具体的な候補作品もあったものの、予算やタイミングの問題などで実現しませんでした。 継続的にリサーチを続けるなか、2022年に「こういう作品があります」と作品情報を受けたなかのひとつが《カップル》で、当館にもっともふさわしいと判断し、この作品の収蔵が決まりました。 収蔵を決定した背景には、令和4