看護師や介護士など医療・介護現場で働くケア労働者の低い賃金水準の見直しを国に求め、医療系の三つの産業別単一労働組合(単産)でつくる医療三単産共闘会議は11月1日、東京・霞が関の厚生労働省を訪れ、厚生労働大臣宛てにすべてのケア労働者の賃上げや人員配置増を求める要請書を提出。その後都内で会見を開き、「(現場では)医療崩壊も起こり始めている」と危機感を訴えた。(榎園哲哉) 【写真】現場の危機を語る佐々木医労連委員長 「あまりにも低い賃上げで終わっている」「国民のいのちと健康を守るため」。そう題された要請書は、切迫した現場の実情を伝えた。 進まないケア労働者の処遇改善を求める要請書を提出したのは、医科系大学や自治体病院、病院、診療所などの各組合がそれぞれ加盟する全国大学高専教職員組合(全大教)、日本自治体労働組合総連合(自治労連)、日本医療労働組合連合会(医労連)の三単産。 政府は令和6年度診療報