先日、週刊ポストが掲載した「韓国は要らない」特集に、嫌韓を煽ると批判が相次いだ。週刊ポストも一応、お詫びらしきものを発表したが、それでは収まらないようだ。 サンデー毎日に、これからは小学館に書かないと宣言した内田樹が「週刊ポストへの手紙」を寄せている。<以前「新潮45」の騒ぎの時にも同じことを書いた。あえて世間の良識に反するような「政治的に正しくない」発言をなす時には、それなりの覚悟をもって臨むべきと私は思う。人を怒らせ、傷つける可能性のある文章を書くときは、それを読んで怒り、傷ついた人たちからの憎しみや恨みは執筆したもの、出版したものが引き受けるしかない。それが物書きとしての「筋の通し方」だと思う。その覚悟が無いのならはじめから「そういうこと」は書かない方がいい> <済んだことを掘り起こして、傷口に塩を擦り込むようなことはしたくはないが、それでもこれが出版人としての矜持を欠いた態度だった