今年2月、パレスチナ自治区ガザ中部で、イスラエルの空爆で死亡したハマス軍幹部の葬儀に参列する戦闘員(ロイター) 2023年10月7日のイスラム原理主義組織ハマスによるイスラエル奇襲について、英議会の報告書が「南京大虐殺以来の蛮行」と記述していることが分かった。虐殺の例えに南京事件を持ち出されたことで、日本政府の対外発信の在り方が問われそうだ。 報告書は、著名な歴史家で上院(貴族院)議員のアンドリュー・ロバーツ氏が責任者となって、英議会の超党派委員会が18日に公表。法医学的証拠や生存者の証言などを基に、ハマス戦闘員による虐殺や性的暴行、身体切断などの残虐行為を318ページにわたって詳述している。 これらの行為について「1200人近い罪のない人々が実際にハマスとその協力者によって殺害され、その多くは1937年の南京大虐殺以来、世界史上見られなかった残忍な蛮行の現場で殺された」と説明している。