新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、大学病院が勤務医に対してアルバイト(外勤)を禁止するケースが増えている。また、感染拡大の防止のために地域の病院側がアルバイト医師の受け入れを停止することも増えてきている。それにより、月10万円以下の給与しかもらっていないような薄給の医師が困窮する可能性と、地域医療が機能しなくなるという2つの可能性が出てきた。 アルバイトで食いつなぐ大学病院の医師そもそも、大学病院の医師の多くはアルバイトをする。 2年前の無給医問題でも明らかになったが、大学病院の若手医師の給与水準は一般の医師よりもはるかに少なく、場合によっては無給(0円)〜各種手当てなしの月給10万円以下であった。無給はさすがに今はなくなっただろうが、それでも労働に見合う給与額ではないケースも多い。 その給与の不足分を、医師は「アルバイト」という形で補う。 アルバイトの形態は様々だが、例えば東京都内の