能登半島地震で倒壊したビル(2024年/石川県輪島市。時事通信フォト) 今後30年の間に70%の確率で発生するといわれる首都直下地震。 千葉県沖で頻発する地震の影響でそのXデーに注目が集まっている。 そんななか、政府が触れないデータが明らかになった。 わずか9日間で36回──これは、2月26日以降に発生した千葉県沖を震源とする地震の回数だ。そのうち3回は震度4の大きな揺れを観測した。 能登半島を襲った元日の大地震の記憶も生々しい中、今度は房総半島に巨大地震のリスクが迫っている。 「同じエリアで地震が頻発しているのは、陸側のプレート(厚い岩盤)がゆっくりとずれ動く『スロースリップ』と呼ばれる現象が起きているためと考えられます。 この現象は千葉県東方沖の周辺で一定の周期で発生しており、過去のケースでは数か月地震が続きました。最大震度5を観測したこともあります」(東京大学地震研究所教授・小原一成