ブログの方では塚原あゆ子監督と奥寺佐渡子脚本について書いたんですが、noteでは坂口理子さんのことについて、記事では文字数上入りきらなかったことについて書きたいと思います。 記事でも書いたんですが、高畑監督と仕事するのって半端なことではなかった。とりわけ最晩年の高畑監督のすさまじさというのは、記事中で取り上げたドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』でも周囲の発言にも表れていて、庵野秀明が『パクさん(高畑監督)進んでます?』と聞くと、鈴木敏夫は苦笑いしながら「高畑さんはわかんない、理解不能だもん、完成させたくないのかな」とつぶやく。宮崎駿もある時はハイジで成し遂げた高畑勲の仕事を賞賛し、ある時は『性格破綻者ですよ』と言い切る。『(となりの山田君が終わってジブリに戻ってきたら)めちゃくちゃになってた』怒ってるんですが、もう徹底的に理で人を追い詰めるからみんな精神的にもたなくなっていくんですね。