最後の名将論 (SB新書 650) 作者:広岡達朗 SBクリエイティブ Amazon 選手、指導者として堂々たる実績を持ち、野に下ってからは鋭い論点でズバリと球界に物申してきた広岡氏の直言集とでもいうべき一冊。 氏のプロ野球人としての原点となった巨人軍に対する厳しくも愛ある言葉に始まり、現在の日本プロ野球界の様々な問題にズバリと切り込んでいる。 まあ、この方の言動、そして文章に関してはいちいちもってごもっとも、という言葉しか浮かんでこない。理屈は通っているし、実績も残しているから反論のしようがないのだ。ただし、この方の「海軍式」野球論には昭和世代の私でさえ「ちょっと今のご時世にはそぐわないんじゃないの」という疑問が浮かんでこざるを得ない。氏の提唱する「海軍式」野球とは、一番の責任者、つまり監督のいう通りに船員、すなわち選手たちが動かないと、船が沈んでしまうという考え方。「黙って俺について来