日本特撮映画の“シン”時代 2019年から日本では新しい元号「令和」が始まったのですが、その発表の前に次は何の元号になるのかという予想が盛り上がった際、その冗談めいた予想案の中に「シン」があってそのときは私も気持ち悪くニヤニヤと笑っていただけでしたが、いよいよ日本の特撮界隈は本当に「シン」一色になるんじゃないかというくらいに空前の「シン」フィーバーになりつつあります。 何のことかと言えば、その始まりはもちろん2016年の『シン・ゴジラ』。総監督・“庵野秀明”、監督・“樋口真嗣”の座組で送りだされた久しぶりのこの特撮大作は、事前の空気はそこまででもなかったと思うのですが、いざ公開されると興収82.5億円の大熱狂の大ヒット。その年を象徴する映画になりました。