全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯【電子書籍】[ 堺屋太一 ] 価格: 1000 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 20歳過ぎまで農民として母と妹を養い、隣村の道普請に行って日当を貰うことに喜びを感じて暮らしていた小竹。そこに10年ほど前に「武土になる」と言って家を出奔した兄の藤吉郎が久しぶりに家に戻る。織田家中で組頭まで出世し、今度弓組頭の娘、ねねを嫁に貰うことになり、弟の小竹も祝言に立ち会って欲しいとの話だった。 道中で話を聞くと、馬は借り物でまだ騎乗の士にはなれず、組頭の役も結婚してからの話だという。藤吉郎の家に着くと,そこは農家の自宅よりも狭く小汚い所。藤吉郎は家来になるようにと誘うが、小竹は戦が嫌いで槍も使えず、その上兄の話は胡散臭く信用できない。とは言え縁薄いが唯一の兄の頼みでもあり、正式に組頭になったら考えてもいいと答える。間もなく藤吉郎は、正式に組頭となった。 織田家の仕え