ジェンダーの切り口から見た、イベント「荊棘の道は何処へ」感想 〜私たちが暁山瑞希を苦しめる「男子生徒A,B,C」にならないために〜 1. はじめにゲーム『プロジェクトセカイ』内でのイベント「荊棘の道は何処へ」を機に、3年半ほどリズムゲームとしてのみ続けてきたプロセカのストーリーを読み始めました。「25時、ナイトコードで。」のキーストーリーをざっと読んだだけですが、メンバーそれぞれの「消えたい」という息苦しさを丁寧に、そして誠実に描いているという点で、非常に好印象を受けました。そして同時に、一人のオタクとして、そして現在進行形でジェンダー/セクシュアリティについて(専攻しているとはいわないまでも)大学である程度勉強している学生として、本イベントストーリーにおける暁山瑞希やその周りの描き方、そしてファンによる受容について、他のメディアでの表現では見られなかった素晴らしい点や、批判せざるを得ない