下町・浅草に本店を構える、洋食の名店「レストラン大宮」。オーナーシェフとして厨房に立つのは、かつて『料理の鉄人』にも出演した洋食の巨匠、大宮勝雄さん(73)。近年では、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の人気シリーズ「新・上京物語」で、調理師を志す若者の育成に取り組む姿でも話題を呼んだ。 夢や希望を抱いて上京してきた料理人の卵たちが経験する、仕事を覚える喜び、料理を作る楽しさ、そして現実の壁。そんな彼らをときに励まし、ときに厳しく指導してきた大宮シェフは、どのような思いで若者たちを見守ってきたのだろうか。とかく、堪え性がないと言われがちな「イマドキの若者」を受け入れ、育てる難しさや苦労についても語ってもらった。だが、大宮シェフから返ってきたのは、意外な言葉だった。【前後編の前編。後編を読む】 * * * ──洋食の名店「レストラン大宮」への密着取材とあって、『ザ・ノンフィクション』の