子どもの時に虐待を受けると、どんな影響があるのか。フリーライターの姫野桂さんは「身体的虐待や心理的虐待を受けた人の脳を調べてみると、視覚野や聴覚野など大事な部分に傷がついていることがわかった」という――。
子どもの時に虐待を受けると、どんな影響があるのか。フリーライターの姫野桂さんは「身体的虐待や心理的虐待を受けた人の脳を調べてみると、視覚野や聴覚野など大事な部分に傷がついていることがわかった」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、姫野桂『心理的虐待 子どもの心を殺す親たち』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。 ■「心の傷」だけではなく「脳の傷」が残る 親から心理的虐待を受けた子どもは心に深く傷を負い、その後の人生でも生きづらさを抱えていたり、うつ病などの病に侵されている。 これを、比喩的には「心に傷を負う」というのであろうが、科学的に見ると、負うのは比喩的な意味の「心の傷」だけではない。なんと「脳」が物理的に傷ついてしまうのだ。 35年近く、小児精神科医として子どもの発達に関する臨床研究を続け、児童虐待における脳神経への生物学的影響を調べてきた、福井大学子どものこころの発
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