本年10月21日付の産経新聞「正論」に、日本大学名誉教授の百地章氏が、「急げ「実子連れ去り」問題解決を」とのタイトルで記事を掲載した。百地氏と言えば、安倍元首相のブレーンの一人でもある。 百地氏の記事はツイッターにおいても反響が大きく、記事の冒頭に、「不覚にも最近初めて知ったのだが、国内で親による「実子連れ去り」事件が多発しているという。」、「ご存じではない読者には、にわかに信じられないであろう」と仰っている。統計で見たことはないが、「実子誘拐」の被害者は、離婚事件のうち、少数派であると思われる。「親子断絶」という観点ではもっと増えるかもしれない。 2022年10月21日付 産経新聞「正論」 少数ではあるが、日本人同士のみならず、国際結婚においても、日本人配偶者が子を連れ去ることが問題になっており、特に、ヨーロッパにおいては、日本との外交問題にまで発展している。先日も、EU本会議において、