防衛装備庁は11月13日、電磁気力で物体を撃ち出す装置「レールガン」の最新の研究動向を発表した。同日に開催したイベント「防衛装備庁技術シンポジウム2024」でレールガン研究の近況を説明。撃ち出した弾丸の安定した飛翔に成功した他、電源の小型に向けた展望などを話した。 【画像を見る】最新研究のスライド一覧【全28枚】 レールガンは、電気エネルギーを利用して弾丸を発射する将来砲。従来戦車砲の弾丸初速が1750m/sなのに対し、レールガンでは2500m/s以上の初速で発射できるという。電気エネルギーを利用することから、弾丸初速や威力、射程を調整できる他、弾丸サイズが小さいため探知や迎撃されにくいなどの特徴がある。 これまでレールガンの研究では、どのように初速の速い弾丸を安定して撃つか、弾丸を撃ち出す砲身の寿命を確保するか、といった課題に挑戦してきた。2022年度からは、連射機構や、撃った弾丸の安定