大阪府枚方市にある老舗遊園地のひらかたパークは、現在営業中の遊園地では最も古いものといわれています。入場者数の最盛期は1974年の約160万人でしたが、レジャーの多様化や、同じ大阪府にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)が開演されるなどの環境変化に押されて、2011年には90万人を割るまでに減少し、経営も苦しい状態でした。 その窮地を脱したのが、「ひらパー兄さん」というキャラクターを起用したプロモーションです。2009年から始めたプロモーションで話題作りを行ない、やがて入場者数の回復へとつながります。そして2014年には入園者数を100万人台までに回復させました。遊園地などの業績を回復するには、新しいアトラクションを投入するといった億単位の設備投資が定番と考えられています。そのような設備投資を行わずに、どのようなプロモーションでひらかたパークはV字回復を成し遂げたのでしょうか。