1986年に「風の谷のナウシカ」を放映して以来、これまで200回以上にわたってスタジオジブリ作品を放送してきた「金曜ロードショー」。宮崎が生み出したキャラクターの“フライデーおじさん”を、「耳をすませば」の監督である近藤喜文が仕上げたムービーが1997年から2009年までオープニングを飾ったことでも知られる。本展では作品が放送された時代ごとの記憶と記録を通じて映画の魅力に迫り、スタジオジブリ作品が持つ時代性と普遍性を浮き彫りにしていく。 事前に展示を見ながら思い出した人物として、故人である日本テレビの会長・社長を務めた氏家齊一郎と、徳間書店を創設しスタジオジブリの社長も務めた徳間康快の名を挙げた鈴木。「ジブリは『金曜ロードショー』でしかやらない。なんでこんなことになってしまったのか? 僕にとっては当たり前だったんですけど、皆さんの前ではなかなかお話してない。この2人が若いときから仲が良かっ