「今よりもっと広い家で子育てしたい」「休日を自然のなかでゆっくり過ごしたい」。 そんな願いを移住先でかなえた人たちがいます。場所は埼玉県小川町。実は県内で突出して移住相談が多い自治体です。その背景には、理想の暮らしを支える東武東上線の存在がありました。 さいたま局記者/藤井美沙紀 池袋まで最短60分余 確実に座って通勤 午前6時すぎの東武東上線小川町駅。 およそ10分から15分おきに出発する池袋行き電車の始発駅です。 池袋まで、もっとも速い電車で60分余り。駅には都内に通勤する人たちが次々と訪れます。 そのうちの1人が、都内のIT企業に勤める藤川省吾さん。アクセスの良さにひかれ、1年ほど前に小川町に移住してきました。 藤川省吾さん 「都内にすっと通えるのが条件でした。落ち着いて座っていられるというのが大きいですね。東上線1本で都内まで行けて、そのあとの乗り換えも楽なので、東上線がなかったら