料理研究家の小林まさみさん・まさるさんは、嫁と舅という関係でありながら、それぞれがお互いの調理アシスタントという、ちょっと変わった間柄の二人だ。テレビや雑誌の仕事で多忙なまさみさんを応援しようと手伝い始めたまさるさんは、今や84歳で料理本の出版やテレビ出演までこなす。一体なぜ、二人は一緒に料理の仕事をするようになったのか。どうやって良好な関係を保っているのか。そこには、シニアと子ども世代がうまく付き合っていくヒントがありそうだ。 見るに見かねて「俺、手伝おうか?」と ――まさるさんは70歳でまさみさんのアシスタントになったそうですね。まさみさんがお願いされたんですか? 小林まさみ(以下、まさみ) そもそもの始まりは、私自身が料理愛好家の平野レミさんのアシスタントをしていたときのことです。テレビの仕事の裏方で、餃子100個分の仕込みとかを家でやらなくちゃいけなくて、定年で家にいたお義父さんに