スピードワゴン小沢「僕が女性に優しいのは、その子が彼女じゃないから」 小沢一敬の「わが人生最高の10冊」 前半はエロ小説後半はサスペンス また同じく10代の頃の衝撃といえば、寺山修司は外せないですね。作品としては『寺山修司少女詩集』が忘れられない。その中の「海を見せる」というたった2ページの小品が特に印象的です。 病気でずっと入院していて海を一度も見たことがない少女を、男の子がお見舞いに行くという話。海という存在を信じられない少女に、少年は海の水を汲んだバケツを持って行く。でもバケツの中の海水は、自分が少女に語った海のように青くはないし、波も立っていない。男の子は女の子に「うそつき!」と言われてしまいます。報われない美しさが、どうしようもなく好きですね。 NSC(吉本興業のお笑い芸人養成所)に入った20歳の頃に読み、毎日持ち歩いていたのが『できそこない博物館』。(前出の)マーシーが好きな筒