特定外来生物のナガエツルノゲイトウが、新利根川や霞ケ浦などで生息域を広げている。繁殖力の高さから「史上最悪の侵略的植物」と呼ばれており、茨城県河内町では川面を覆うほど群生。すでに水田の一部に侵入し、コメ農家の悩みの種となっている。水路の目詰まりなどを引き起こす恐れもあり、同県稲敷市や同町は駆除費の助成を始めた。 国立環境研究所(同県つくば市)によると、ナガエツルノゲイトウは1989年に兵庫県で初めて見つかり、現在は25都府県で生息が確認されている。南米原産で河川や池で大群落を形成し、茎はちぎれやすく、断片から活発に再生するため拡散しやすい。水陸両生であぜ道や畑にも侵入し、乾燥にも強いという。 国や県によると、県内では2011年に新利根川と霞ケ浦で初めて見つかった。現在は常陸利根川、北浦などでも生息が確認されている。 新利根川が流れる河内町ではこの時季、川に架かる橋の橋脚や川岸で、水面に沿っ