北九州市の北橋健治市長は19日の定例会見で、22日告示の市長選をめぐり、「論争が深まり、市政の発展につながることを期待する」と述べた。支援する立候補予定者で元国土交通省官僚の津森洋介氏が、大学生やメディア主催の討論会を欠席したことについて、予定が空けられない事情に一定の理解を示しつつも「討論会でぜひ政策を論じ合ってもらいたい」と苦言を呈した。陣営幹部にも伝えたと明かした。 一方、津森氏は同日夜、当初日程が合わず欠席を予定だった小倉南区の北九州市立大学で開かれた学生らでつくるNPO法人主催の公開討論会に冒頭のみ出席。陣営によると、移動時間を使って参加したといい、津森氏は朝日新聞の取材に対し「できる限り参加したいと、後の予定を遅らせて参加させてもらうことになった」と話した。元厚生労働省官僚武内和久氏、広告デザイン会社長清水宏晃氏、共産党福岡県委員会常任委員永田浩一氏も参加した(立候補表明順)。