かつてヒット曲を連発した中島みゆき(71才)と研ナオコ(70才)は、ある日を境にぱたりと交流が途絶えた。もう交わることはないと思われた運命の糸が、再び物語を紡ぎ出していた──。 いまから半世紀近く前、雲の上を飛ぶ飛行機の機内。なにげなく座席のイヤホンを手に取った研ナオコは、流れる歌声に固唾をのんだ。 聴こえてきたのは、中島みゆきのデビュー曲『アザミ嬢のララバイ』。中島の名前すら知らなかった研は、初めて耳にするメロディーや歌詞に衝撃を受け、隣に座っていたマネジャーに「東京に戻ったら、すぐこの人に曲を書いてもらいたい」と懇願したという。 彼女はのちにこの出来事についてこう振り返った。 「『アザミ嬢』との出会いで私は変わった」 それが、およそ50年続く友情の始まりだった──。 今年3月6日、研は『中島みゆき作品BESTアナログ』を発売する。 「研さんにとって35年ぶりとなる新作レコード作品で、“