2020年秋から日本でも話題となった米大統領選挙での不正問題。年末には日本でも銀座で親トランプのデモが起きたが、最終的にトランプ氏は敗北を認め、バイデン氏が大統領に就任したのは読者のみなさんが知る通りだ。 バイデン大統領の就任後、米最高裁は改めて5つの案件について取り上げた。その5つとは、(1)ペンシルベニア州と(2)ウィスコンシン州についてのトランプ弁護団が訴えたもの、(3)リン・ウッド弁護士が訴えたジョージア州のもの、(4)ケリー下院議員が訴えたペンシルベニア州のもの、(5)シドニー・パウエル氏が訴えたミシガン州のもの──である。もっとも、最高裁の判断内容は次につながる要素があり、トランプ陣営と共和党は次の選挙に期待を膨らませている。 本稿では、米国の話を述べる前に愛知県であった「あいちトリエンナーレ2019」に絡んだ大村知事リコール事件(以後、「愛知県知事リコール事件」)について取り