秋も深まり、まつこの庭は晩秋を迎えています。 夕方、庭に出ると強い香りが漂ってきます。香りの主はヒイラギの白い花でした。ヒイラギは白い小さな花を咲かせますが、目立たないので見逃しがちです。 「えっ!?ヒイラギに花が咲くの?」と思った方もおられるかもしれません。あの節分に鬼を追い払うのにイワシの頭と共に飾られるヒイラギにも花が咲くのです。 ヒイラギの花が咲くと秋も終わりに近づいたことを感じます。 ヒイラギはキンモクセイと同じモクセイ科の植物で、福島県以西の本州、四国、九州、台湾に自生する常緑小高木です。葉の縁は先が鋭いトゲとなった鋸歯になっています。老樹になるとこのトゲが取れて丸くなり、先端だけにトゲが残るそうです。 私がヒイラギの花を見たのは、まだここ3,4年のことです。夫が山から小さなヒイラギの苗を取ってきて植えたものです。ヒイラギはキンモクセイと同じ雌雄異株で、キンモクセイと同じような