性同一性障害特例法を守る会 美山 みどり 性同一性障害(性別不合)について、精神科医として第一人者であり、2003年GID特例法にも主導的な役割を果たしたことで知られる、針間克己医師が7月号での「エビデンス重視のジェンダー医療を」に続いてまた産経新聞社発行の月刊誌「正論」誌上に登場しました。 タイトルからうかがわれるように、本年7月10日の広島高裁での差戻審の決定に対する現場の困惑の気持ちがストレートに綴られた文章です。この差戻審では特例法の外観要件「その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること」について、違憲の判断をせずに原告の主張を容認するという「はなれわざ」をやってのけています。 社会生活における通常の接触の中で他者の目に触れた場合における党外他者を基準として、変更後の性別に係る身体の外性器に係る部分であると認識することに特段の疑問を感じないような