繰り返されてきた校則問題を終わらせるには――「民主主義のルール」を根本からつくるための議論 『だれが校則を決めるのか』編者、山本宏樹氏インタビュー 教育 地毛証明書、細かな服装規定、理由が定かでない規制……理不尽で人権侵害にあたる校則の存在が問題視され、改善の試みも少しずつ紹介されつつある。一方で、そうした校則の現状が根底的に変わるという状況にはほど遠い。そもそも校則をだれが、どのように見直し、決めていくのが望ましいのか。そして、今後どのように変えていくことができるのか。新刊『だれが校則を決めるのか』編者の山本宏樹氏に、校則改革が停滞する背景、コロナ禍による影響、アカデミズムのコミットメントの可能性など、多岐にわたる論点についてお話を伺った。(聞き手・構成 岩波書店編集部) ※共編著者の内田良氏のインタビューはこちら 現代の校則改革運動が誕生した背景 ――山本先生はかつてシノドス掲載の論稿