10月23日は、「電信電話記念日」。1869年(明治2年)の10月23日に、東京~横浜間の電信線架設工事に着手したことにちなむ記念日だ。 日本の電話の発端から数えて150年。ケータイやスマホでのコミュニケーションが当たり前になった現在、電話がどのように身近なものへと変わっていったのか? 初期の電話料金は? 黒電話のデザインの謎……、意外と知らない電話にまつわる歴史を振り返ってみよう。 電話サービス開設当初の加入者はたったの197世帯 教科書でもおなじみ、グラハム・ベルが電話機を発明してから14年後の1890年(明治23年)に、日本初となる東京〜横浜間での電話サービスが開始。明治23年といえば、第一回目となる衆議院の総選挙や帝国議会が開かれるなど、日本が近代化に向けて本格的に動き出した年だ。 当初の加入数は、東京で155世帯、横浜で42世帯のわずか197世帯。 日本最古の電話帳「電話加入者人