国内で唯一、愛南町に現存する、旧日本海軍の戦闘機「紫電改」。展示施設の建て替えが決まり、機体が移設作業に耐えられるか確認するため、保存状況を調べる技術者による調査が現地で行われています。 「紫電改」は太平洋戦争末期、ゼロ戦に代わる戦闘機として開発され、主に松山市の航空部隊に配備されていました。 空中戦の末、愛南町の沖合に沈んだ機体は昭和54年7月に引き揚げられ、県が町内に整備した施設で、国内に現存する唯一の機体として、展示されてきました。 しかし、施設は建設から40年以上たち老朽化が進んでいて、管理する県は建て替えを決めています。 こうした中、紫電改の機体が新しい施設への移設作業に耐えられるか調べるための専門家による調査が、2日から行われています。 4日はおよそ10人の専門の技術者が現地を訪れ、機体の主翼や胴体のジュラルミン製の板を取り外し、骨組み異常がないかなど、念入りに調べていました。